ポメラニアンが気をつけたい病気や怪我まとめ!予防法や対処法を知って早めの処置を

  • 2015月09月16日更新
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ポメラニアンを飼いたいと思っている人でも、小型犬は病気や怪我が心配という方もいるでしょう。

ポメラニアンは特有の病気があったり、極端に細い足の骨など心配事がいっぱいです。

この記事ではポメラニアンのかかりやすい病気や怪我を紹介するとともに予防法をしっかりと解説しています。この記事を参考にしてポメラニアンを迎えてください。

膝蓋骨脱臼

ポメラニアンのかかりやすい病気が、後ろ足の膝の皿がずれて脱臼する病気です。先天性で発症する場合もありますが、高いところから飛び降りたり転んだりして発症することもあります。

症状にはグレード1~4まであり、足を引きずるなど不自然な歩き方をすることで気づくことができます。

膝蓋骨脱臼の予防法

先天性の場合は予防法がありませんが、外傷性の場合には予防することができます。足の負担を軽くするために体重をコントロールするとともに、散歩や適度の運動によって足や膝の筋肉を鍛えることです。

また、床がフローリングの場合にはカーペットを敷いたりフロアコーティングすることも予防には効果があります。

気管虚脱

ポメラニアンのような小型犬に多い病気です。気管がつぶれて呼吸障害が起こります。また、体温調節ができづらくなり他の病気を誘発することがことがあるので、注意が必要な病気です。

遺伝や老化、ストレスなどが原因と言われていますが苦しそうなゼーゼーという呼吸音が続くようなら、気管虚脱を疑いましょう。

気管虚脱の予防法

はっきりとした原因が分かっていないので、これが予防法というのも分かっていません。現状でできることはあまりストレスを与えないことです。

また、散歩の時には首輪ではなくハーネスに変えることが有効だと考えられます。元気の良い成犬では、散歩のときにグイグイと引っ張ることが多く、首を圧迫し負担をかけることになるからです。

アロペシアX(脱毛症X)

アロペシアXはポメラニアン脱毛症と言われるくらい、ポメラニアンに多く発症する皮膚病です。特に4歳までの去勢していない雄に多い病気です。

体の毛がだんだんと抜け始めて頭と足以外の毛が抜け落ちます。ブラックスキンと呼ばれていて、皮膚は黒くなり潤いもなくなります。

名前にXが付いているように原因がわかっていません。

アロペシアX(脱毛症X)の予防法

アロペシアXの効果的な予防法は見つかっていません。できるだけ早く症状を見つけて治療することが、現状できる予防法です。

日ごろからスキンシップを十分にとってからだの異変を見つけてあげることです。また、去勢していない場合は去勢手術をすることも有効といえます。

骨折

ポメラニアンは体重に比較して足の骨が非常に細い犬種です。そのため、足の骨折が多くなります。

抱っこしているときに落としたり、ベッドやソファーから飛び降りたときに骨折することが多いです。

足をもち上げて歩いているときは骨折の可能性があります。そっと触って痛がるようであれば病院へ行くことがおすすめです。

骨折の予防法

部屋で飼っていれば、ベッドやソファーなど骨折の危険性がある高い場所がたくさんあります。それらはなくすることは困難なので、床を工夫することが大切です。

床にはマットレスを敷くなどして、飛び降りても滑らないようにしましょう。飛び降りた時の衝撃を柔らかくする効果もあります。

動脈管開存症

動脈管開存症はポメラニアンの雌に多く発症します。生まれつきの心臓病で、なかなか症状をあらわさないので、飼い主にとって厄介な病気です。

この病気は、閉まるはずの動脈管が閉まらず全身に送られる血流に異常を生じます。疲れやすい、息切れがする、咳が出やすいなどの症状があります。

動脈管開存症の予防法

動脈開存症には効果的な予防方法はなく、早期発見で早期治療が有効な病気です。聴診器を当てると独特な心音がするため、定期健診が有効な予防法とも言えます。

定期検診が難しい場合は、狂犬病やワクチンなどの接種のときに一緒に聴診をしてもらうように決めておけば早期発見につなげられます。

水頭症

水頭症は小型犬に多い病気です。水頭症は脳室の脳脊髄液が異常に増えて脳を圧迫して障害が起こります。

先天的な原因もありますが、外傷による脳の損傷や脳炎、脳腫瘍などが原因になることもあります。

脳の障害なのでいろいろな二次的な症状が表れますが、意識障害や運動障害など重度の症状が現れることもある恐ろしい病気です。

水頭症の予防法

現在では水頭症の有効な予防法はありません。外傷による脳の損傷が原因になることもありますので、怪我に注意することが予防につながります。

ポメラニアンは運動が大好きでソファーの上や高いところから飛び降りることが良くあります。滑って転ばないように床にマットを敷くなども有効です。

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス症)

股関節にある大腿骨頭が壊死する病気で、成長期の小型犬に良く見られる病気です。遺伝が原因になることもありますが、多くは何らかの要因で大腿骨頭への血流が不足するためとされています。

後ろ足の関節に痛みがでるため、足をかばうような歩き方になり、重度の場合は鳴く、怒るなどの症状も出ます。

大腿骨頭壊死症(レッグペルテス症)の予防法

大腿骨頭壊死症は予防がむつかしい病気です。1歳までの成長期に起こることが多いので、この時期に足をかばうような歩き方をしていると早期に病院に連れて行くのがいいでしょう。

また、腰を触ると嫌がったり痛がったりしますので、良くスキンシップをとることも早期治療に役立ちます。

流涙症(涙管閉塞)

流涙症は涙の過剰分泌の病気です。それ自体は心配するほどの病気ではないのですが、涙があふれて目から鼻にかけてこびりつき細菌が繁殖することがあります。

ポメラニアンの美しい目元が汚れて見た目が悪くなるだけでなく感染症や皮膚炎などの二次的病気の要因にまります。

流涙症(涙管閉塞)の予防法

逆さまつげや異物の混入、眼球への刺激、まばたきの減少などが原因と言われています。

目の周りを清潔にしておくことが予防につながります。普段から体をきれいに拭いてあげる習慣を付けておくといいでしょう。まつ毛や目毛を短くカットしておくことでも予防になります。

普段からのスキンシップで病気の予防

ポメラニアンのかかりやすい病気と怪我をご紹介しました。ポメラニアンは丈夫だと言われていますが、小型犬ゆえの病気やポメラニアン特有の病気もあります。

病気になることは心配ですが、普段からしっかりとスキンシップをとって愛犬に触れておくことが予防につながります。愛犬と触れ合って健康的で楽しい生活を送りましょう。