ラブラドール・レトリーバーの原産国や名前の由来などの歴史を徹底解説!

  • 2021月10月07日更新
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世界の人気犬種ランキングの上位に常に入っているラブラドール・レトリーバーは、各国でとても愛されており、日本では「ラブ」の愛称で親しまれています。

とても温厚で集中力と理解力に優れており、誰とでも仲良くなれる才能を持っているラブラドール・レトリーバー。優しく賢いラブちゃんの原産国や歴史についてご紹介します。

ラブラドール・レトリーバーの原産国はイギリス

ラブラドールの原産国はイギリスです。

日本で犬種のスタンダード標準を定めているJKC(ジャパンケネルクラブ)では、ラブラドール・レトリーバーの原産国はイギリスとしています。また、国際畜犬連盟でも原産国はイギリス(グレートブリテン島)とされています。

原産国はイギリス? カナダじゃないの?

ラブラドール・レトリーバーの祖先は、カナダのニューファンドランド沿岸であると考えられています。このため原産国をカナダと表現するときがあるようです。

しかし、ラブラドール・レトリーバーの現在のスタンダード(犬種標準)は、イギリスで改良に改良を重ねて血統を確立しました。

1904年にイギリスのケネルクラブによって、ラブラドール・レトリーバーは初めて犬種として認められました。そのため原産国はイギリスとなっています。

ラブラドール・レトリーバーの名前の由来は?

現在のラブラドール・レトリーバーのもととなったのは「セント・ジョンズ・レトリーバー、セント・ジョンズ・ドッグ、レッサー・ニューファンドランド」などと呼ばれていた犬種です。

この犬種がイングランドに入ってきた際、すでにイングランドにいたニューファンドランド犬と区別するために、出身地域名の「ラブラドール」と呼ぶようになりました。(実際のセント・ジョンズはラブラドールではなく、南部のアバロン半島に位置しています)

地域名の「ラブラドール」と回収するという意味を持つ英語「レトリーブ」から由来し、「ラブラドールのほうから来た、水鳥や魚、網などを回収するのが得意な犬」という意味でラブラドール・レトリーバーと名づけられました。

ラブラドールってどんな場所?

ラブラドールは、北アメリカの東海岸にある地名です。カナダの大西洋岸にあるグリーンランドに近い半島一帯の名称です。(ニューファウンドランド・ラブラドール州)

1498年にポルトガルの探検家「ジョアン・フェルナンデス・ラヴラドール」がグリーンランドへの探検中にこの半島を発見したことから、彼の名がつけられました。

ラブラドール・レトリーバーの歴史やタイプ

ラブラドール・レトリーバーは、時代の変化とともに活躍の場が変わっていきました。また国によって少し形や性格が違うようです。

ラブラドール・レトリーバーの活躍の場

ラブラドール・レトリーバーは祖先犬であるセント・ジョンズ・レトリーバーのころから漁師と共に働き、海中に流れた網を捜したり、網からこぼれた魚を捕え運んだりして活躍していました。

そして、時代の変化とともにラブラドール・レトリーバーの活躍の仕方も変わってきます。

現在では、盲導犬をはじめ介助犬や聴導犬、災害救助犬、警察犬、麻薬探知犬などでも幅広く活躍しています。

恐怖感や不快感、威圧感などを与えない、優しい印象のラブラドール・レトリーバーはあらゆる分野で才能を発揮しています。

イギリス系とアメリカ系がある

ラブラドール・レトリーバーには、イングリッシュタイプとアメリカンタイプの2種類の血統タイプがあると言われており、出身によってやや異なる特徴を持っています。

イングリッシュタイプはドッグショーなどにおいて高い評価を得ることが意識されており、能力よりも見た目に重きが置かれたタイプです。性格は穏やかで大人しい傾向があります。

アメリカ系は非常に運動能力に優れ、使役犬や作業犬として高い能力を発揮します。性格は活発でエネルギッシュです。

さまざまな国で愛されるラブラドール・レトリーバー

カナダで発見され、イギリスで改良を重ねながら育ち、さらにアメリカで大人気、日本では盲導犬として大活躍、と世界をまたにかけて人気を拡大し続けるラブラドール・レトリーバー。

優しさと賢さと運動能力まで兼ね備えているパーフェクトドッグです。
人間と共に生活してきた深い歴史があるからこそ、世界中で家庭犬としての人気を不動のものにしているのです。