介助犬として知られているゴールデン・レトリーバーは、温厚で辛抱強いイメージがあります。
家族犬としては最適との評判もありますが、いざ迎えるとなると本当のところはどうなのか気になるところです。
この記事では、ゴールデン・レトリーバーの性格やしつけの注意点を紹介しながら、本当に飼いやすい犬種なのかを解説します。
ゴールデン・レトリーバーの性格
介助犬や救助犬として活躍しているゴールデン・レトリーバーは、愛情豊かでおおらかな性格をしています。嬉しいときはいっしょに喜び、悲しい時は慰めてくれます。
家族に寄り添って暮らしを共にするイメージですが、実際のところはどうなのでしょうか。ゴールデン・レトリーバーの代表的な性格をご紹介します。
穏やかで愛情豊か
ゴールデン・レトリーバーは感情表現が豊かで穏やかな性格をしています。大きな体の全体を使って喜びや悲しみを表現します。
嬉しい時にはこれでもかというくらい尻尾を振り回し、怒られるとシュンとしてしょげかえっています。アイコンタクトも上手で愛嬌タップリに愛情をぶつけてきます。
運動能力が高く遊びが大好き
運動能力が高くて遊びが大好きです。ボール投げや引っ張りっこだけでなく相撲を取ったりプロレスごっこなど飼い主との取っ組み合いも大好きです。
体力があるのでいっしょに遊ぶことをいつまでも求めてきます。水遊びは大好きで川や海では、水辺を走ったり泳いだり大はしゃぎです。
社交的
ゴールデン・レトリーバーは他の犬種に比べても社交的です。飼い主はもちろん散歩途中にあった人や他の動物とも仲良く接することができます。
はじめての訪問客にも吠えることもなく優しく迎えることができます。争いごとを好まない優しい性格なので、近所トラブルもなく安心して飼うことができるでしょう。
オスとメスでの性格の違い
ゴールデン・レトリーバーは性別や種類によって性格に違いがあるようです。きちんとしたしつけをするうえでも性格を知っておくことがポイントになります。
子犬選びの参考にもなりますので、性別や種類による性格に違いを知っておきましょう。
性別による性格の違い
オスは縄張り意識が強くあちらこちらにマーキングをします。また、メスに比べて活発で遊ぶことが大好きです。やんちゃで甘えん坊なところもオスの方が目立ちます。
一方メスはおとなしく穏やかな性格です。一日中飼い主のそばに寄り添い、のんびりと過ごすことも多くあります。
種類によっても性格が違う
性別だけでなく種類によっても性格が違うようです。もともとゴールデン・レトリーバーは穏やかな性格をしていますが、イングリッシュタイプの方がより穏やかな性格をしています。
アメリカンタイプは、イングリッシュタイプに比べて好奇心が旺盛でやんちゃです。
しつける際に飼い主が注意すること
ゴールデン・レトリーバーは大型犬で力が強いため、問題行動を起こすとコントロールするのが難しい場合があります。
周囲に迷惑をかけないためにもきちんとしたしつけが必要です。ゴールデン・レトリーバーのしつけで飼い主が注意することをご紹介します。
しつけの基本は褒めて伸ばす
しつけの基本は褒めて伸ばすことです。指示したことができれば声をかけながらしっかりと褒めてあげましょう。
おやつで誘導しながら教えることは効果的な方法ですが、おやつがないときは言うことを聞かなくなる可能性もあります。褒めるだけのしつけを基本にしましょう。
コマンドは短い言葉
ワンちゃんは人の会話を理解することはできません。座らせたい時には、「座りなさい」ではなく「座れ」や「お座り」「Sit(シット)」などの短い言葉で指示することが大切です。
さらにコマンドは誰もが同じ言葉を使わなければなりません。家族でどのようなコマンドを使用するか決めておくのがいいでしょう。
噛む力をコントロールさせる
ゴールデン・レトリーバーは海難救助などの仕事をしているので、物をくわえるという習性があります。
さらにくわえる力も強いんです。ワンちゃんは噛むつもりがなくても、子どもや小型犬に怪我をさせることにもなりかねません。子犬のうちに噛む力をコントロールできるように教えておきましょう。
ゴールデン・レトリーバーは性格が悪い?飼いやすい?飼いにくい?
ゴールデン・レトリーバーは、一部には性格が悪いとの評判がありますが、温厚で人懐っこい性格をしていて初心者にも飼いやすい犬種といっていいでしょう。
大型で力も強いので飼育するには飼い主に体力が必要になることもあります。ゴールデン・レトリーバーは本当に飼いやすいのかを解説します。
ゴールデン・レトリーバーは手に負えない?
ゴールデン・レトリーバーは手に負えない!性格が悪い!と言われることがあります。温厚で人懐っこい性格をしていて、決して手に負えないことはありません。
ただ、破壊王といわれることもあり、こちらは事実です。嬉しさのあまり尻尾を振って部屋にある大事なものを壊してしまうことがあります。
そんなことから手に負えないと言われているのかもしれません。大切なものはワンちゃんの届かない場所に保管するのがいいようです。
世話をするには体力と時間が必要
ゴールデン・レトリーバーは、毎日2時間以上の運動が必要です。運動不足になるとストレスから問題行動を起こすようになります。
散歩だけでは不十分で、走り回ったり他の犬とじゃれあって遊ぶことも必要です。飼い主には、力が強く体力もあるワンちゃんと遊んだりコントロールする体力が必要です。
毎日の健康管理が大切
ゴールデン・レトリーバーの美しい被毛を保つためには、毎日のボディケアは欠かせません。
特に換毛期には大量の下毛が抜けます。毎日のブラッシングと歯磨き、定期的な耳掃除やシャンプー、爪切りも必要です。毎日のボディケアは、愛犬の健康維持のために飼い主には怠ることのできない大切な作業です。
ゴールデン・レトリーバーは素敵なパートナー
ゴールデン・レトリーバーは穏やかな性格をしていて、優しく利口なワンちゃんです。飼い主には愛情深く接してくれるので、子どもや高齢者がいる家庭でも安心して飼うことができます。
しつけもしやすいので初心者にも飼いやすいのですが、大型犬で力が強いので十分なケアをするには体力が必要になります。
ゴールデン・レトリーバーは素敵なパートナーになれるので、家族の一員として迎えてみませんか。