マルチーズがかかりやすい病気や怪我とその予防法を解説

  • 2015月12月10日更新
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マルチーズは白くてもふもふとした可愛らしい犬です。飼っている人も多いのではないでしょうか。しかし飼い主にとってマルチーズのかかりやすい病気を知っておくのは大事です。

この記事では、マルチーズのかかりやすい病気や怪我について、予防法とあわせてお伝えします。

マルチーズを飼われている方はぜひ、今から病気について理解を深め、できる対策をしましょう!

低血糖症

低血糖症とは、血液中の糖分が不足している状態になることで、子犬に多く見られる病気です。

血液中の糖分はグルコースとも呼ばれ、脳ののエネルギー源です。不足してしまうと、以下のような症状が見られます。

  • ふらつく
  • ぐったりする
  • 元気がなくなる
  • 食欲が落ちる
  • 下半身が麻痺する
  • 全身に痙攣が起こる

子犬の胃は小さく、複数回にわけてエネルギーを摂取する必要があります。しかし食が細かったり激しい運動をたくさんするとエネルギー不足になりやすくなります。

特に子犬は糖分を補う機能が未熟のため、6~12時間の絶食でも低血糖症を起こすかのうせいがあります。

その他寄生虫や過敏性腸症候群、先天的な肝疾患など他の原因も考えられます。成犬の場合も、分娩前後のストレスや大量授乳で低血糖症になることもあります。

低血糖症の予防法

先天的な病気であれば難しいですが、基本的に低血糖症は普段の生活の中で予防することが可能です。特に子犬の場合は1回の食事量を減らし、食事の回数を増やして絶食状態が長すぎないようにしましょう。成犬の場合は他の病気が関係してくることもあるため、定期検診をかかさず受診しましょう。

症状がひどい場合には、応急処置としてペット用のスポーツドリンクを飲ませて様子を見ることが大切です。もちろん、痙攣など明らかな異常が見られた際は迷わず動物病院へ行ってください。

流涙症

流涙症は、涙が常に眼からあふれ出てしまう病気です。通常涙は、涙点と言われる目頭にある小さい穴を通り、鼻涙管を通って鼻から出ます。

流涙症とはこの鼻涙管がさまざまな原因でふさがっているため、常に眼を覆っている涙がうまく排泄されません。そのため眼に涙がたまり、色素沈着が起こって赤茶色になります。この色素沈着は涙やけと呼ばれ皮膚炎の原因になることもあります。

鼻涙管がつまる原因は、先天的な原因と後天的な原因の両方があります。マルチーズの場合、多くは先天的なものが多いです。後天的には炎症や外傷、また眼瞼内反症という別の眼の病気が原因の場合で鼻涙管がつまることもあります。

いずれにしても真っ白いマルチーズが流涙症になるととても目立ちます。

流涙症の予防法

流涙症が先天的なものの場合、予防は難しいでしょう。後天的な理由で鼻涙管がつまっている場合は、動物病院で洗浄してもらいましょう。また、流涙症の愛犬を飼っている場合は、絞ったタオルで目元を拭き清潔に保つとことをおすすめします。

飼い主として、愛犬の目元が荒れていたら気になりますよね。流涙症の原因の一つに外傷がありますが、怪我をさせないようにすることは難しいですが、何事も早期発見、早期治療が大事です。普段から愛犬とコミュニケーションをとり、異変にすぐ気づけるようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症とは心臓の病気で、高齢になるほど発症しやすいです。心臓は4つの部屋に分かれており、その内の二つの左心室と左心房の間に僧帽弁はあります。この病気は僧帽弁が閉まらなくなることで血液が逆流してしまう病気です。

症状としては以下のようなものが見られます

  • 食欲が落ちる
  • 運動を嫌がるようになる
  • すぐ息切れをする
  • 舌が紫色になる
  • 喘息のような呼吸をする
  • 激しい運動をすると倒れる

悪化すると心臓にたまった血液が肺にいき肺水腫となります。最悪、呼吸困難から死に至ることもある病気です。初期の頃は目立った症状ははありませんが、症状が出る頃には一気に悪化します。そのころにはもう手遅れの場合も少なくありません。小型犬に多い病気のため、マルチーズも含めて注意が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症の予防法

基本的に予防や完治が難しい病気と言われています。進行した場合は投薬や酸素吸入で心臓の負担を和らげる治療となるでしょう。心臓の病気ですので、病院で心臓の音を聞けば異常がわかり早期発見につながることが多いです。

飼い主としてできることは、食欲不振や脱毛など異常が見られたらすぐに病院へ行きましょう。もちろん、定期検診は言うまでもありません。また普段から心臓に負担をかけ過ぎないよう、肥満にならない食事や激しすぎない運動をすることも大事です。

骨折

今までマルチーズのかかりやすい病気を見てきました。一方怪我ですが、マルチーズは骨折しやすい犬種です。小型または中型犬のマルチーズですが、筋肉が少なくスリムな犬は骨折しやすいと言われています。

骨折する原因として以下のようなことがあげられます。

  • 高いところから飛び降りる
  • 滑りやすいフローリングで転倒
  • 飼い主が閉めたドアに挟まる
  • 他の犬と喧嘩して噛みつかれた

人間でも骨折は痛いもの。ましてや体が小さい犬はなおさらです。ですから、次のようなわんちゃんの異変が見られたら注意です。

  • 足を引きずって歩いている
  • だっこしようとすると怒る
  • 体の一部が腫れていて熱を持っている

このような状態が見られた場合は、患部が動かないよう応急処置をしてすぐに動物病院に連れていきましょう。応急処置として、患部に軽くタオルを巻いたあと、割りばしなど固定できるものを当て患部全体を軽く巻くと良いでしょう。

骨折の予防法

骨折の予防法は、まず家の中の環境を改善することです。ソファや階段など、段差がある場所はクッションをひき足への衝撃を和らげることができます。また、ドアにはストッパーを使いワンちゃんのが挟まれないよう対策も必要かもしれませんね。

また、骨を強くするという意味で運動や食事を見直すことも骨折の予防法の一つです。適度に日光を浴びると骨を強くするビタミンDが生成されます。その他、だっこしている状態から暴れて落ちることもよくあります。その場合は、普段からだっこに慣れさせておくと良いでしょう。