【村田祐子ブリーダー監修】パピヨン子犬の食事管理

  • 2015月11月27日更新
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パピヨンの子犬にとっての理想の食事

子犬の時期の成長は著しいもの。健康に育てるためには食事への配慮が必要です。生後4~5ヵ月までは、消化しやすく栄養価の高い食事を1日3~4回にわけて与えます。与える食事は「総合栄養食」と表示されている幼犬用のフードが適しています。カリカリタイプのフードは、人肌に温めたぬるま湯かミルクでふやかして与えます。フードだけで味に飽きるようなら、鶏肉や牛肉をボイルしたものを少しだけ混ぜてあげるのも良いでしょう。また、食事以外にも新鮮なお水を与えます。常に置いておくよりは、1日数回に分けて与えるのが良いでしょう。飲みすぎて下痢をおこしたり、遊びでひっくり返してしまうことがあるからです。

パピヨンの子犬の食事量

基本的にはフードのパッケージに書いてある量に従います。しかし消費するカロリーには個体差があるので、子犬がガツガツとごはんを食べ、まだ食べたそうにしている場合は、量を増やしてあげます。

パピヨンの子犬が食事を残す場合

便の状態に問題がないなら、与えている量が多いものと判断して、次から少し減らしてみましょう。それでも食べ残すようなら、気分的な問題かもしれません。あまり神経質にならず、そっと見守ってあげましょう。わざわざ手から直接ごはんを与えたりする必要はありません。重要なのは、残したごはんをそのまま置きっぱなしにしないことです。30分様子を見ても食べないようなら片付けるようにします。いつでもごはんを食べられる環境だと、気まぐれな性格になったり、生活リズムが乱れることがあるので要注意です。

パピヨンの成長に合わせた食事

パピヨンの成長に合わせ、少しずつ量を増やし、回数を減らしていきます。明確な基準はないので難しいですが、食事のスピードが遅くなってきたら回数を減らしてみます。1日2回にする場合は、食事の間に軽いおやつをあげると良いでしょう。生後6ヵ月前後で乳歯から永久歯に生え変わるので、その時期までにカリカリフードに慣らしておきます。

食事の甘やかしはしない

子犬が可愛いからといって、つい要求されるがままお菓子を与えたりしていませんか?飼い主さんのお食事中におすそ分けしていませんか?このような甘やかしをおこなうと、子犬は自分のフードを食べなくなってしまいます。また、人間の食べ物は味が濃く肝臓に負担をかけたり、消化しにくいものが多いのです。食べ物を要求して吠えるなどの問題行動に発展する恐れもあるので、絶対に食事の甘やかしはやめましょう。

安易な食事制限はしない

パピヨンの生後6ヵ月から2歳くらいまでは、人間における小学生から大学生くらいまでの時期に相当します。心身ともに健康に育てるためにも、バランスの良い食事が大切な時期となります。それなのに、体が大きめに成長することを恐れ、食事制限をする人がいます。体の大きさは生まれ持ったものなので、食事量が影響するということはありません。病弱な成犬ができあがる恐れがあるので、安易な食事制限は絶対にやめましょう。

【監修】村田祐子
1984年、ヨーロッパで気品に満ちあふれたエレガントなパピヨンに出会い、魅せられ、共に過ごす。 世界的トップブリーダーであるスウェーデン のミセスS,ロースと、英国のジャッジでもあるミセスK,スチュアートから指導を受けながら、ブリーディングを始め現在に至る。パビヨン発展へ の尽力から、1999年、JKC50周年記念繁殖功労賞を受賞。その他、JKC Breeding Award 2007 3部門受賞をはじめ、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)、Outstanding Sire(優良作出種牡)Outstanding Dam(優良犬作出台牝)、JKC Breeding Award 2008、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)など多数受賞。

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