キャバリアを飼うなら知っておきたい心臓病について

  • 2015月10月29日更新
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日本においてキャバリアは6歳までの心臓病の発症率が90パーセントを超えているという悲しい現状があります。通常、心臓病は年齢に伴い発症することのある病気です。しかしキャバリアにおける心臓病は、若年である3歳前後から発症することが多いため、注目を集めるようになりました。キャバリアにおける心臓病は遺伝的要素が大きく、キャバリアを飼うならばそのリスクについて知っておく必要があります。多額の治療費も必要となります。決して知らなかった、では済まされる問題ではないのです。

キャバリアの心臓病

キャバリアが遺伝的に発症する心臓病は【僧帽弁閉鎖不全】です。僧帽弁とは心臓にある弁のことで、血液の循環をコントロールしています。この僧帽弁が閉じなくなってしまうことで、心臓内の血液が逆流してしまう病気です。心臓だけではなく肺にも負担がかかり、呼吸困難になることもあります。

■初期症状

咳をする、ふらつく

■治療

現在は早期発見・早期治療によって、心臓病を抱えていても10歳以上の長生きをするキャバリアが多くなりました。内服薬の投与によって、うまく心臓病と付き合っていくことが重要です。

■予防

キャバリアが2歳になったら、心臓病の定期健診を受けることをおすすめします。聴診器で心臓の音を聴いてもらう他、エコーや心電図を用いて検査することが有効的と言われています。循環器を専門とする動物病院もありますので、キャバリアを飼育する場合はあらかじめ近所の動物病院について調べておくと良いでしょう。

■心臓病のキャバリアのケア

・太らせない
・激しい運動は控える
・明るく、優し接してあげる
・暑すぎる・寒すぎる気温は避ける

また、キャバリアが呼吸困難に陥ることが増えたら、自宅でも酸素吸入をおこなうよう、動物病院より指導されることがあります。レンタル品を活用し、自宅に酸素室を設置するようになります。

photo by 純喫茶 重千代

キャバリアの子犬をお迎えする際は…

キャバリアにおける心臓病は遺伝的要素が大きく、海外においては早急な措置、繁殖におけるルール作りがなされたため、6歳までのキャバリアが心臓病を発症する確立は50パーセント程度と言われています。しかしながら日本においては海外のような措置が取られていないのが現状です。その為、キャバリアの子犬をお迎えする場合、正しい知識と、心臓病根絶への強い意志を持っているブリーダーさんからの購入が望ましいです。両親犬やその先祖についても細かく教えてくれるでしょう。ペットショップでの購入は血統について詳しく知ることができないので避けたほうが無難です。

photo by キャバリア ひめの「博多弁でよかろうもん!」