ヨーキーが気をつけたい病気~尿石症~

  • 2015月10月19日更新
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ヨーキーの尿石症とは

尿石症とは、ヨーキーの膀胱や尿道に結晶や結石ができる病気です。結晶や結石ができると膀胱が傷つき痛みや血尿、頻尿などの症状が見られます。途中で石が詰まっておしっこがまったく出なくなると非常に危険でヨーキーにとって命に関わる恐ろしい病気なのです。

結晶・結石ってどんなもの?

ストルバイト結晶、シュウ酸カルシウム結晶のふたつが代表的です。尿環境を知るpH(ペーハー)が酸性またはアルカリ性に傾くことで結晶が出現します。そしてそれらの結晶どうしが集まり固まることで結石になります。小型犬であるヨーキーの中でも、特に尿道の細い男の子が発症しやすい病気です。尿道を通れないサイズの結石ができてしまった場合、取り除くには手術が必要になります。

■ストルバイト結晶と結石



photo by もねペットクリニック

■シュウ酸カルシウム結晶と結石


photo by 駿河どうぶつの病院


photo by LINE Corporation

ヨーキーの尿石症の症状

□何回もトイレに行く
□いつもよりトイレにいる時間が長いけど、そのわりに量は少なめ
□おしっこを失敗するようになる
□おしっこが濃くにごっていたり、血が混ざっている
□おしっこをするときに痛がって鳴く
□おしっこが出ない

愛犬ヨーキーにひとつでも当てはまる項目があればすぐに病院へ行きましょう。「もう少し様子を見よう」はとても危険です。また、ヨーキーにとって尿石症は再発しやすい病気です。治った子も症状が出ていない子も油断せず日ごろから予防を心がけましょう。

ヨーキーが尿石症を予防するためには

ヨーキーの尿石症の予防において一番大切なことはおしっこを我慢させないことです。特にこれからの寒い時期、ヨーキーなど小型犬はあまり動きたがらない子が多くなります。その為水を飲む量が減り、おしっこをする回数が少なくなります。そうすると膀胱にあるおしっこがだんだんと濃くなり、その濃いおしっこが長時間居座り続けることになります。これが非常に結晶ができやすい環境となってしまうので注意が必要です。愛犬ヨーキーにしっかりと運動させ、たっぷりお水を飲ませてあげることが予防のカギとなります。お水をあまり飲まないヨーキーは、ドライフードを水でふやかしたり、水分量の多い缶詰やウェットフードを取り入れるのも効果的です。また、お水はミネラルウォーターを避け、水道水を与えるようにします。ミネラルウォーターに含まれるミネラル成分が病気を悪化させる原因となることがあるので注意が必要です。

photo by 極小ヨーキーの子犬がやってきた!