柴犬は古くから日本人のパートナーとして愛され続けている犬種です。いまやその人気は日本に留まらず、海外からも熱い注目を浴びています。そんな柴犬の飼い方とは?今回は柴犬を家族にお迎えする時、室内飼いをするか外飼いをするかにスポットを当て、注意点とともにご紹介させていただきます。
柴犬は室内飼い?外飼い?
柴犬を飼おうと思ったとき、まずは柴犬の生活拠点を決めなければなりません。柴犬は家の中でも外でも、どちらでも適応して暮らしていける犬種です。しかし室内飼いにして常に家の中で過ごすのか、外飼いにして外に犬小屋を設置するのか。どちらにするかで飼い方は大きく変わってきます。
室内飼いの場合
近年、柴犬に限らずほとんどの小型犬は室内での飼育が当たり前となってきました。その背景にはマンションやアパートなど、庭のない家で暮らす人が増えたことがあるように思います。常に目の届くところにいるので安心感もありますよね。ただし柴犬の抜け毛は本当にアッパレです。室内だと特にそれを実感することでしょう。2日に1回はしっかりとブラッシングをおこないましょう。また、柴犬は運動好きで活発な犬種です。運動不足にならないように、お散歩の時間をしっかりと取り、たまにはドッグランなどで思いっきり走らせてあげると喜びます。お散歩は朝晩の2回、各30分くらいが理想的です。室内の快適な空間に慣れていると思うので、夏場の暑すぎる時間帯は避け、冬場は服を1枚着せてあげるなどの配慮が必要です。
また、柴犬は頑固な一面があるので、甘やかしすぎには要注意です。常に飼い主さんにベタベタさせていると、ワガママで他人に攻撃的な子になってしまうことがあります。適度な距離感を保ち生活することが大切なのです。
外飼いの場合
柴犬は日本原産の犬種ですので、外国原産の犬種より、日本の気候に適応できる犬種です。しかしそのまま外に置いておけばよい、ということは決してありません。柴犬を外飼いする場合は、きちんと環境を整えてあげる必要があります。まず、雨風をしのぐことのできる犬小屋、脱走を防ぐための首輪と鎖(リードなど)を用意しましょう。また、抜け毛が飛び散ってしまわないよう、外飼いの柴犬こそ定期的なお手入れが不可欠です。毎日のブラッシングを習慣づけましょう。
近年は夏の気温が異常に高かったり、大雨が続いたりと異常気象が続いておりますので、その場合は玄関先に避難させてあげるなどの配慮が必要です。夏場は犬小屋を風通しの良い場所へ置き、冬場は隙間風を防ぎ毛布などを入れてあげると良いでしょう。
また、外飼いの柴犬の場合、家の前を人が通るごとに吠えたり、来客に噛み付くようなことはあってはなりません。子犬の頃から様々な人と接することで、人間好きな柴犬にそだててあげましょう。番犬として育てたい場合も、基本的なしつけはおこなってください。でないと柴犬は、常に警戒意識を持たなければならず、心休まる暇がありません。犬小屋を設置する際にも外が見えないよう向きを調節し、心休まる空間を作ってあげてくださいね。
いかがでしたか?室内飼い、外飼いどちらも適応できる犬種ですが、それぞれの注意点を理解することが大切です。飼い主さんも柴犬さんも、互いが快適に生活できる環境を作ってあげてくださいね。
photo by 柴犬とオランダ人と。