シニアをむかえるボーダーコリーの飼い方~ボケ予防のための工夫~

  • 2015月06月19日更新
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人の寿命が長くなるにつれ、犬の寿命も長くなってきています。そして歳をとればとるほど、さまざまな身体の変化が起きてきます。病気はもちろんですが、今回は、ボーダーコリーの「ボケ(痴呆)」について。わんちゃんにもよりますが、13歳以上から症状があらわれることがあります。症状があらわれ始めると、人の介護と同じように、それなりの覚悟と労力が必要となります。少しでも大事なわんちゃんがボケたりしないよう、重度のものにならないよう、ちょっとした工夫をまとめてみました。

うちのボーダーコリー…ボケてきた?

ボケってどんなのだろう?どんな症状があらわれるのだろう?わんちゃんのボケというものは、おもに以下の症状です。

・名前を呼んでも反応しない

・飼い主さんの言うことを聞かない、または認識できなくなる

・「喜び」を示さなくなる

・夜中、同じトーンで意味もなく鳴き続ける

・食欲が増しているのに、なぜか痩せる

・トイレを失敗するようになる

・狭い場所を好み、入った後にあとずさりができずに出れなくなる

・ぐるぐると一定方向に回る

以上のものに2つ以上当てはまるものがあったら、痴呆のおそれがあります。また、ぐるぐると回る、というものがありますが、時計回りに回ると「ボケ(痴呆)」、反時計回りに回ると「脳腫瘍」とも言われています。

触れ合いの少ないわんちゃんはボケやすい

基本的に室内飼いが多いと思われるボーダーコリーですが、中には外で飼われているボーダーコリーもいます。人や動物との触れ合いが少ないわんちゃんはボケやすいと言われています。そうならないために、もし外で飼われている方は、この機会に室内飼いを検討してみてはいかがでしょうか?

飼ってるボーダーコリーをボケさせないためにも

近年の研究により、動物の脳はおとなになってからも「脳がよみがえる(若返る)」ということがわかりました。日々にちょっとした刺激を与えることで、脳をよみがえらせることができるのです。

「普段の散歩を変えてみる」

ボーダーコリーが大好きなお散歩。しかしいつも同じ散歩をしていませんか?うんちやおしっこをさせるためだけの散歩になってませんか?今日はいつもと違った場所まで歩いてみましょう!少しコースを変えてみるだけでも充分な刺激になるのです。

「車に乗せて遠出をしてみる」

見たことない景色はとても刺激になります!それに都心から離れたところのドッグランに行きますと、かなり広いドッグランであることが多いですよ。運動好きなボーダーコリーにはたまりません!飼い主さんも楽しめますので、おすすめです。

「触って会話する」

犬は人の言葉を理解できない?そんなことありません!些細なことでかまいませんので笑顔で声をかけてあげてください。大好きな飼い主さんとコミュニケーションを取れることがボケ予防には一番です。特にボーダーコリーは頭の良い犬種です。豊かな表情で返してくれることでしょう。

「犬の友達と触れ合う」

相性のいい近所のわんちゃんと触れ合うことも大事です。お散歩の途中の数分でも結構ですよ!わんちゃん同士の会話も、脳を活性化させるのでボケ予防になります。

「DHA、EPAを摂取する」

この2つの脂肪酸は、老化を抑えるのでボケを予防することができます。また、がんや糖尿病、心臓病の予防効果もありますので、一石二鳥ですね!イワシなどの魚類からも摂取できますが、最近ではわんちゃん用のサプリも販売されています。

ぜひいろいろ試し、ボケ予防をしてみてはいかがでしょうか?

photo by Miki Tomie