グルーミングとは
グルーミングとは、基本的なお手入れのことを言います。ブラッシングや爪きり、耳掃除などです。
体をあちこち触れるきっかけにもなり、健康の為だけでなく、愛犬とのコミュニケーションを深めることもできるとても大切なことです。
普段から体をさわられることになれていないわんちゃんは、いきなり爪先や耳の中をさわられると嫌がり、暴れる恐れもあります。なので、飼い主さんは子犬のうちから体のいろいろなところをさわり、慣らしてあげることが大切です。自分でお手入れをしないから平気、なのではありません。お手入れをしてくれるトリマーさんに怪我をさせてしまうかもしれませんし、慣れないことをされる愛犬はストレスで大変な思いをします。トラウマとなり体に触れることさえ嫌ってしまうかもしれません。それらを防ぐためにも、グルーミングは気持ちよくて楽しいことなんだよ、と教えてあげましょう。
ボーダーコリーのきれいな毛並みを整えよう
そもそも毛の役割は、皮膚の保護、保温、防水となっています。
ブラッシングは、
・皮膚の新陳代謝を促す
・皮膚病を防ぐ
・皮膚に傷など異常がないか確認できる
などといった効果があります。グルーミングの基本はブラッシングから始まります。また、もちろんですが毛並みの美しさを保つためにも必要なことなのです。ボーダーコリーは抜け毛も多い犬種ですので、絡まったり毛玉ができないようにしっかりブラッシングしましょう。
ボーダーコリーの適切なブラッシングの方法
・ブラシ面を皮膚に対して垂直に、根元から毛先にかけてやさしく撫で下ろすようにとかします
・汚れなどで毛がもつれてしまったら、目の粗いくしでていねいにとかしましょう。
・頭などの、毛が短く敏感な場所はやわらかいブラシで。
・ノミ、ダニのチェックも忘れないよう、気をつけてみましょう。予防薬を使用しててもついてしまうときもあります!
(ノミなどの虫を見つけたらすぐに無理やり取らず、セロハンテープなどで軽くつぶすようにしてから取り除きます)
ボーダーコリーの爪先を触っていこう
屋外で走りまわったり、コンクリートの上を歩けば、爪は自然とけずれていきます。しかし「じゃあうちのボーダーコリーは充分に運動してるから問題ないわ」と思ったら大間違いです。爪は定期的にカットしなければいけません。伸ばしっぱなしにすると、爪の中に通っている神経や血管までもが伸び、そこから炎症を起こしてしまう可能性があるのです。それを防ぐためにも、爪きりを飼い主さんの手でも行えるように、手先、肉球、指、指と指のあいだ、爪などをさわって慣れさせましょう。爪きりの道具も見せてあげたり、指先にコツンと当ててあげたり、「怖いものではないよ」、と慣らしてあげるとよいでしょう。上手にできたらご褒美をあげて、いっぱい褒めてあげましょう!
たれ耳、半立ち耳、立ち耳、ボーダーコリーの耳はいろいろ
ボーダーコリーは、そのわんちゃんによって耳の形は異なります。
半立ち耳や立ち耳のわんちゃんはなりにくいのですが、たれ耳のわんちゃんは中耳炎や外耳炎になりやすいのです。耳の内部の通気性が悪く、生暖かいため、バクテリアのすみかにされます。
外耳炎がもしも重症化されると外科手術が必要になってしまいます!
耳垢は細菌感染の危険信号。もしも手に負えないくらいとてもたまっていて真っ黒!という状態でしたら、すぐに病院へいきましょう!
いつでも耳掃除が受け入れられるよう、早い子犬の時期に耳を触られることに慣れてもらいます。
・耳の裏側をやさしくさわる
・耳を裏返し、耳の中をチェックする
・ガーゼを指にまきつけ、耳の中をやさしくふく
最初はとても嫌がるかもしれませんが、根気よく慣らしていくことが必要です。
早く慣れさせたいからといって、やたらむやみにしつこくタッチするのはNGです!少しずつやさしく声をかけてあげながらタッチしてあげましょう。
おうちのわんちゃんが健康にいられるよう、日々のケアは怠らないようにしましょうね。
photo by daidai kemool