チワワが気を付けたい病気

  • 2015月04月13日更新
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チワワの平均寿命は15歳前後と言われており、実はとっても長生きな犬種なんです。そんな可愛らしい容姿で人気のチワワですが、小さいがゆえの危険もあります。気を付ければ防げるものもありますので、病気に関する知識を持ち、予防を心がけることが大切です。今回はそんなチワワの飼い主さんなら知っておきたい病気をご紹介します。

目の病気

『角膜炎』や『ドライアイ』

ご存じの通りチワワは最小小型種ですが、実は犬って「犬種に関わらず、眼球の大きさは均一」なのです。そのことからも、チワワは目のトラブルが多い犬種だとわかりますね。ゴミが入ったり、家具にぶつけたり、傷がつきやすいので気を付けましょう。ドライアイにも注意が必要です。

症状

・目の周囲を痒そうに前足でひっかいたり、こすり付ける。
・目をとじたままでいるor瞬きが増える。
・涙が増え、目やにが出る。

予防するには

とにかく異物が入らないように気を付けます。目の周りを清潔に保ち、乾燥する季節は加湿器などで、部屋を加湿することも大切です。

脳の病気

『水頭症』

頭の中にある液体が増えすぎることで、脳が圧迫される病気で、チワワなど小型犬によくみられます。先天的にかかえているケースが多いですが、外傷や脳腫瘍などが原因になることもあります。投薬や手術でも、完治は難しいようです。

<症状>
・四肢の麻痺
・視力の低下などの視力障害
・無関心または攻撃性の増加

脳のどこを圧迫されるかによって症状は異なります。

<予防するには>
予防するのは難しいとされています。特に先天性の場合は困難です。後天性の場合は、外傷予防のため、頭をぶつけにくい家具の配置をすることが大切です。

『てんかん』

てんかん発作を作り出す、慢性の病気です。発症すると完治は難しいため、うまく付き合っていく必要があります。多くが突発的に発症し、その原因は不明とされています。

<症状>
全身が震え意識をなくすケースと、意識はあるけど部分的に震えているケースがあります。発作は一度だけで終わることがほとんどですが、何度も連続してくりかえされる場合は、命にかかわるので、緊急処置が必要です。

<予防するには>
てんかんを引き起こす原因となっている病気を治療することが大切です。一度起こると繰り返しやすいので早期発見を心がけましょう。発作中は動き回るワンちゃんがケガをしないよう、配慮してあげてください。また、発作中の様子を動画を撮影しておき、獣医さんに提出すると治療方針を決める時に役立つでしょう。

骨・関節の病気

『膝蓋骨脱臼』

膝蓋骨(しつがいこつ)とは膝の皿のことで、この部分が脱臼してしまう病気です。原因には先天性と後天性とがあり、先天性は年齢と共に進行します。

<症状>
・足を引きずり、スキップするように歩く。
・膝が腫れあがる。
・立ち上がるが一苦労。

<予防するには>
膝に負担がかかるため、滑りやすいフローリングには、マットなどを敷きましょう。肥満にならないように気を付けることも重要です。また、高所から飛び降りも避けましょう。

歯の病気

『歯周病』

チワワなどの小型犬は、乳歯が抜けずに残ってしまうことが多いため、歯が密集した隙間に歯垢がたまりやすいです。歯垢を放っておくと、固くなり歯石になる。そこに雑菌がたまり、炎症を起こします。放置して進行すると、腎機能や心臓にも影響を与えることがある。

<症状>
・口臭
・歯茎が腫れ、出血することもある。

<予防するには>
子犬の頃から歯磨きの習慣をつけることが大切です。また定期的に動物病院で歯のチェックを受けることも重要です。

心臓の病気

『心不全』

実はワンちゃんの死因としてとても多いんです。心臓は病気になると進行が早いので、早期発見・早期治療が大切なんです。

症状

・初期は無症状ですが、徐々に息切れがみられ、運動を嫌がるようになる。
・息切れが止まらなくなり、咳をするようになる。
・病気が進行すると全身にむくみが出て呼吸困難になる。

予防するには

定期健診などで早期発見に努めましょう。

『僧帽弁閉鎖不全症』

老齢の小型犬に多い病気で、心臓にある弁がうまく閉じなくなり、血液が逆流し、左心室の内圧が高まる病気です。肺にも負担がかかり、呼吸困難になることもあります。

症状

・頻繁に咳をする。呼吸困難になる場合も。
・血液の循環がうまくいかず、貧血になる。

予防するには

心臓の負担になるようなことを避けるため、激しい運動を控え、肥満に気を付けましょう。一定の気温・湿度を保つことも大切です。

photo by Tomoko Suzuki