人間と同じように、犬にも生活習慣病があります。その予防のために飼い主は日ごろからどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。
想定外ではすまされない!パピヨンの「生活習慣病」知っていますか?
パピヨンに限らず、犬の生活習慣病としてあげられる病気としては、
・糖尿病
・肝臓疾患
・肥満
・クッシング症候群((副腎皮質機能亢進症)
・歯周病
・骨粗しょう症
・椎間板ヘルニア
・腫瘍
など、さまざまなものが考えられます。これらはやはり人間同様、食事内容や環境因子などが原因しているようです。人間ならば自分の体は自分で管理することができますが、犬の場合には飼い主に管理してもらうしかありません。そこで飼い主さんは犬の生活習慣病についてどんなことに気を付けたらよいのか、それぞれの病気について詳しく知っておきましょう。
あなたのパピヨンもこんな生活させていませんか?肝障害に要注意!
パピヨンなどに現在増えてきている生活習慣病のひとつ、肝障害。今は大丈夫だとしても、肝臓に負担がかかる生活を愛犬に送らせていては、将来危険信号間違いなし。各項目にあてはまっていないかどうかチェックしてみましょう。
□総合栄養食と表示されているフードを与えていない
□フードはあまり食べず、おやつばかり食べている
□肥満である
□飼い主の食事中、欲しがるので、人間の食事をいつも与えている
□ジャーキーが主食になっている
□手作り食を与えているが、「肉だけ」など、栄養バランスが偏りがち
□味付けの濃いものを食べさせている
□広い食いをよくする
□散歩の時間が短く、運動不足気味である
いかがですか?もし1つでも当てはまってしまったら、注意が必要です。改善する努力を怠ると、以下のような肝臓病になる恐れがあります。
肝炎
どんな病気?
さまざまな原因により肝臓に炎症が起こる病気
症状は?
急性肝炎の場合、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状がでる。
慢性肝炎では特有の症状が見られないことも。
治療法は?
安静を心がけ、たんぱく質やビタミン、糖質などを用いた栄養バランスのよい食事を与えるようにしていく
予防法は?
肝臓に負担をかけないかたよりのない食生活を心がける
肝臓ガン
どんな病気?
肝細胞ガン、胆管細胞ガンなどがある。
肝臓に負担のかかる食事内容や環境などが原因の場合が多い
症状は?
初期は無症状、中期になると食欲減退、元気消失、水をよく飲む、疲れやすい、腹部が張ってくる、などの症状がみられる。
症状が進むにつれ肝不全、腎不全となり最終的には死に至る。
診断は?
さまざまな検査をおこない、診断する
治療法は?
抗ガン剤はほとんど期待ができないので、切除手術がほとんど。手術に関しては獣医師とよく相談し、納得のいく治療方針を決める必要がある。
予防法は?
定期的に健康診断をおこない、早期発見を心がける
いかがでしたか?恐ろしい生活習慣病から愛犬を守ることができるのは「飼い主様自信」なのです。
日ごろから予防を意識した生活を心がけてみてはいかがでしょうか。
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