パピヨンの生活習慣病~肥満に要注意~

  • 2015月04月03日更新
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人間だけでなく、犬にもメタボがあります。普段は健康的なパピヨンですが肥満によりさまざまな病気を引き起こすことがあるので要注意です。

パピヨンの子犬の適正体重を知る

子犬の成長はとても早く、あっという間にひとまわり、ふたまわり大きくなるでしょう。成犬時の体重は、その子の両親の体重で予想することができます。両親の体重より多すぎたり、少なすぎる場合は、一度獣医さんに診てもらうと安心です。

パピヨンの日々の体重管理

愛犬の胴体まわりを触ってみましょう。肋骨が確認できないほど太っている場合や、上から背中をみた時にくびれがなく、平らになっている場合は肥満の可能性大です。その場合は、日々の体重管理が必要となります。そのわんちゃんによって個体差はありますが、一般的なパピヨンの理想体重は3.5kgから4.5kgです。実際の体重が、理想体重よりも10~15パーセント超えてしまうと危険信号です。理想体重は生後1年齢くらいの体重であることが多いです。1歳過ぎたあたりからは体重測定を習慣づけ、愛犬の平均体重を知っておくことが大切です。

パピヨンの肥満の原因

肥満の原因は人と同じで食べすぎ、運動不足が考えられます。ご褒美のおやつをあげすぎたり、人のものをほしがっていたのでついついあげていたなどが過食の原因となることが多いようです。肥満はほとんどのケースが飼い主様の栄養管理不足の問題で起こっているのです。

避妊・去勢手術の影響も

避妊・去勢手術を済ませた犬は、肥満になりやすい傾向があります。これは避妊・去勢によって活動量が減っているにも関わらず、基礎代謝量が低下した犬に、避妊・去勢前と変わらない量の食事を与えるのが原因と考えられます。

ダイエット方法

減量の基本はどのような動物であろうと、「食事制限」+「運動」です。ですのでパピヨンに対しても食事の量を減らすだけという対策ではいけないのです。ミネラル、ビタミンは十分に摂取できるようにし、カロリーが控えめな食事をこころがけることが大切です。散歩も過度にならない程度に適度に行いカロリー消費に努めましょう。過度な運動はかえって心臓や関節に負担をかけてしまいます。いつものフードを少なめにして温野菜などを上にかけるなども有効的でしょう。また、時間をかけてフードをあげたり、小分けに与えることで満腹感をもたらす事が多いものです。一緒に遊びながら手渡しで1粒ずつあげてみるのも効果的でしょう。


photo by - mika -

椎間板ヘルニアに要注意

肥満気味な犬が一番怖いのは椎間板ヘルニアです。自信の体重で腰を痛めてしまい、自力で排泄できなかったり、歩行が困難となる場合もああります。
大切な愛犬の健康管理は飼い主様の責任ですので、きちんとその責任を果たし、肥満が引き起こす恐ろしい病気から愛犬を守りましょう。

photo by Toshihiro Gamo