チワワが気を付けたい目の病気

  • 2015月04月03日更新
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チワワは見た目の通り、愛らしい大きな目と耳が象徴的です。すでにチワワを飼っていたり、飼いたいと思っている方の大半は、その愛らしい姿に心惹かれているのではないでしょうか。ご存じの通りチワワは最小小型種ですが、実は犬って「犬種に関わらず、眼球の大きさは均一」なのです。そのことからも、チワワは目のトラブルが多い犬種だとわかります。今回はチワワが気をつけたい、目の病気をご紹介します。

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)


photo by東京ウエスト動物病院

症状

第三眼瞼線(だいさんがんけんせん)とは、目がしら側にある構造物で、人にはないイヌとネコ特有のものです。そこが赤く腫れて目から飛び出してしまう病気です。目の異物感から前足でひっかいてしまい、さらには結膜炎や角膜炎を併発する恐れがあります。

原因

遺伝的に第三眼瞼腺を繋ぎとめる骨膜の力が弱くなっている場合があり、その場合チェリーアイを発症しやすくなります。また、目・目の周囲にケガを負った、目の奥に腫瘍があった、などの場合にもチェリーアイが発症することがあります。チェリーアイには、明確な予防方法はありません。定期的な健康診断や、日々のスキンシップ時に観察をする習慣を持つことで、早期発見・早期治療に努めましょう。

流涙症


photo byチワワのお手入れ方法

症状

チワワに多い病気で、涙があふれる状態が続きます。放っておくと、涙やけを引き起こしますので、こまめに拭きとってあげましょう。

原因

イヌの涙腺は上まぶたの裏にあり、そこで涙がつくられます。作られた涙は結膜からを通して分泌されます。本来、涙は目頭にある涙点に吸収され、鼻へ流れます。しかし、その涙の通り道がつまってしまうことで、しかたなく目から溢れてしまいます。結膜炎などを併発する恐れがあるので、清潔に保つようにしましょう。

結膜炎・角膜炎


photo byAkira Hayashi

症状

イヌにいちばん多い病気が、結膜炎です。結膜が炎症のことです。角膜の炎症の場合は角膜炎といいます。目を気にして前足でこすることで、目の周りが赤く腫れあがります。また、涙や目やにが出ることが多いです。

原因

犬の場合、目の周りの毛やまつ毛が目に入るなどの刺激をしてしまい、発症する事が多いです。また、シャンプー時に液剤が目に入ってしまったり、アレルギーやウイルスなどによって発症することもあります。特に角膜炎は、激しく痛みを伴うことがあります。どちらにしても早急に動物病院で受診する必要があります。

点眼やエリザベスカラー装着の練習をしておきましょう

目の病気の治療には点眼薬による内科療法が基本です。また、愛犬が目を気にしてひっかいてしまうこともあるので、エリザベスカラーでの保護が必要でしょう。チワワを飼育する際は、子犬のうちから病気を想定し、点眼やエリザベスカラー装着の練習をすると良いでしょう。練習しておくことで、闘病中の余計なストレスを減らしてあげることができるのです。

photo byTakahiro Fujita