ミニチュア・シュナウザーの毛色の種類は何種類?人気カラーやレアカラーもご紹介

  • 2015月03月05日更新
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長い眉毛に立派な口ひげ、凛とした立ち姿と四角いフォルムが特徴のミニチュア・シュナウザー。

イメージは「おじいちゃん」のように思われる方も多いですが、それはミニチュア・シュナウザーの毛の色も関係しているかもしれません。

ミニチュア・シュナウザーの毛色はどんな色があるのでしょうか!? ミニチュアシュナウザーの公認カラーと非公認のレアカラーをご紹介します。

ミニチュア・シュナウザーの毛色6種類をご紹介

ミニチュア・シュナウザーの被毛は「オーバーコート」と呼ばれる上毛と「アンダーコート」と呼ばれる下毛の二重構造の「ダブルコート」です。
上毛と下毛がそれぞれ異なる色を持っており、両方の色合いによってミニチュア・シュナウザーの毛色は種類分けされています。

今回ご紹介するミニチュア・シュナウザーの毛色は、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイト、ブラック、レバー、ウィートンの6種類ですが、現在、一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)で「公式に認められているミニチュア・シュナウザーの毛色は4種類のみ」です。

公認の毛色は、一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)によって、スタンダードをたもち、先天的異常を持つ個体が生まれるリスクを減らすことなどを目的に、犬種ごとに基準が細かく決められているからです。

では、ミニチュア・シュナウザーの公認の毛色と、非公認でありながら人気のある毛色をご紹介します。

ソルト&ペッパー

ミニチュアシュナウザーのイメージと言えばこの色。人気No.1の「ソルト&ペッパー」です。

白と黒がほど良く混ざり合っており、その名の通りソルト(塩)とペッパー(黒コショウ)を振りかけたような毛色です。

表面のオーバーコートが白と黒の両方の色素を持っており、ソルト&ペッパーの特徴である白と黒を混合した色を表現しています。

一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)ではソルト&ペッパーの定義として、内側のアンダーコートはグレーの毛色をしていなければなりません。グレーには濃淡がありますが、白に近いグレーから黒に近いグレーまで認められています。

ブラック&シルバー

ミニチュア・シュナウザー渋さをさらに引き出す色「ブラック&シルバー」です。

ソルト&ペッパーは「白と黒の毛色が混ざりあった色」に対して、ブラック&シルバーは「白と黒の毛色がはっきり分かれた色」になります。

ミニチュア・シュナウザーの特徴でもある、眉毛やヒゲの部分は白になっている場合が多く、胸の部分や足の一部にも白が出る傾向にあります。足先に白い色が出ると、靴下をはいているように見えて立ち姿が可愛らしくみえます。

ブラック&シルバーはミニチュアシュナウザーの毛色全体のなかでも、色あせが少ないのが特徴です。

ホワイト

眉毛やヒゲも真っ白なキュートな「ホワイト」も人気です。

オーバーコートもアンダーコートも真っ白な毛色を持つホワイト。他の毛色より柔らかい毛が特徴です。

真っ白の被毛はとても可愛らしく見えますが、その分汚れが目立ちやすいという弱点もあります。食後や散歩のあとは、顔をこまめに拭いてあげましょう。
目の周りがとても変色しやすいので、涙で濡れていたり目やにがついていたりするときは早めに拭きとり、美しいホワイトの毛を保ってあげてください。

ブラック

「漆黒のブラック」のミニチュア・シュナウザーも人気です。

ミニチュア・シュナウザーの深い黒色をした眼のように、オーバーコート、アンダーコートともに真っ黒な毛で覆われています。

ミニチュア・シュナウザーのブラックの毛色の定義には「ブラックのアンダーコートで漆黒」と書かれており、黒い色の中でもさらに「黒い黒」を表現しています。

ミニチュアシュナウザーの特徴である長い眉毛やヒゲとの相性がとても良く、気品を増しエレガントなイメージを与えます。

レバー

ここまでご紹介した公認カラーである4色は、ブリーダーサイトやペットショップで見ることができますが、レアカラーと呼ばれる毛色のレバーは出会えることが多くはありません。

レバーは赤褐色のチョコレートのような色で、焼き鳥のレバーを思い出すとわかりやすいです。鼻も同じような色をしています。

レバーは全部が1色の場合だけでなく、レバー&シルバー、レバー&タン、レバー&ホワイト、レバー・ペッパー、と言った組み合わせもあります。

ウィートン

「ウィートン」可愛いミルクティー色で、優しくてとても愛らしい雰囲気です。

「ミニチュア・シュナウザーって、おじいちゃんみたいだよね」なんて言わせません。綺麗なカップに注がれたミルクティーのようなイメージの毛色は、一度見たら忘れられないほど魅力的です。

ミニチュア・シュナウザーの知っておきたい毛色に関する豆知識

ミニチュア・シュナウザーの公認カラー4色と非公認のレアカラーの2色の毛色をご紹介しましたが、色の違いによって性格が違うと言うことはあるのでしょうか?また、毛色はずっと同じ色なのでしょうか?

犬は犬種によって、毛色の名前や毛色による性格の差、毛色の変化に違いがあります。選ぶときの注意点やミニチュアシュナウザーの毛色にまつわる豆知識をご紹介します。

ミニチュア・シュナウザーの毛色の変化

犬は生まれたばかりのときの毛色、購入するまでの1~3ヶ月位の毛色、1歳を過ぎ成犬になったときの毛色、と少しずつ変化していきます。

ミニチュア・シュナウザーの毛色も、成長過程や外的要因、加齢の影響により変化していくことがあります。

顔まわりの毛が長いミニチュア・シュナウザーは、飲食の影響を受けやすく変色してしまうことがあります。お口の周りのヒゲが白いミニチュア・シュナウザーや、ホワイトはとくに汚れが目立ちやすいので、定期的にお手入れしてあげてください。

高齢になっていくと人間と同じように、濃い色の毛が少しずつ薄くなったり、白っぽく変化していきます。ホワイトはもともとが白のため、薄くなるというよりベージュっぽくなったり、黄色っぽくなっていきます。

加齢による変化は避けられませんが、ブラック&シルバーは他の毛色に比べて色が変わりにくいのが特徴です。

毛色はどうやって決まる?

犬の毛色は全て、数種類の遺伝子の影響によって決定されます。

ベースの色だけでも、白、黒、茶色のさまざまなバリエーションがあります。白から黒にかけての幅広いモノトーンのバリエーションやその色の濃さ、さらにその上に乗ってくる白い毛の遺伝子、黒い毛の遺伝子、茶色の毛の遺伝子、なにも色をつけないということも全て遺伝子によって決まります。

ここからさらにグラデーションをつける遺伝子が追加され、眉の部分だけ白くなったり、胸の部分が白くなったり茶色くなったりもします。柄や模様をつけたり、ベースの色が退色し変化していくような遺伝子もあります。

ところどころに色の濃い毛や薄い毛が入る「差し毛」と呼ばれるものなどが加わり、犬の全体の毛色を作り出しています。

毛色による性格の違い

毛色によって性格に影響が出る犬種も存在します。
ミニチュア・シュナウザーの場合、毛色と性格の関連性は低いです。色による性格の差は無いので、好みの色を選びましょう。

どんな毛色であっても、忍耐強く、好奇心旺盛で遊び好きな性格です。

非公認・レアカラーについて

非公認のほうがレアカラーで希少だから価値がある、と安易に考えるのも良いことではありません。変わった毛色を望むために無理な繁殖をし、遺伝的な疾患がある場合もあります。

全ての個体が必ずしも発症するとは限りませんが、家族に迎え入れるときはその点も含めて考えましょう。

ミニチュア・シュナウザーのJKC公認カラーは4種類

シルクハットやネクタイ、品のある眼鏡も似合いそうな犬、ミニチュア・シュナウザー。

一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)で認められているミニチュアシュナウザーのカラーは数としては少なめな4種類です。

シルバーのイメージが強いミニチュア・シュナウザーですが、毛色によってかなり印象が変わるので、お気に入りの毛色を探すのも楽しいですね。